もしも私の考えたオリ鯖がカルデアに召喚されたら(SS)

もしも私の考えたオリ鯖がカルデアに召喚されたら(SS)
  • 1 sing 2017-10-20 17:40:41 P8GfdyEzNTCPD1

    その名の通り、
    私の考えたオリキャラをサーヴァントとし、
    カルデアに召喚されたら、
    他の英霊達とどのような会話をするのか、と言う
    自己満足でしかない妄想SSですっ

    その手のものが苦手な人はブラウザバックをお願いします!

    • 2 sing 2017-10-20 17:47:36 P8GfdyEzNTCPD1

      >>1

      細かな注意書
      ・マスターは私(sing、つまり女ぐだ)です
      ・更新は不定期です
      ・オリキャラが女の子多いかもしれませんがそこは仕方なく、と受け取ってください…
      ・鯖のキャラ崩壊、またキャラの思考否定のような言葉が出てくる事もありますのでご了承ください…


      感想や質問、意見等受け付けておりますので
      気軽にどぞっ

  • 3 sing 2017-10-20 17:49:57 P8GfdyEzNTCPD1

    オリ鯖紹介
    ※新しいキャラが出しだいこのコメに追加と言う形で更新していきます

    • 5 sing 2017-10-20 18:47:34 P8GfdyEzNTCPD1

      >>3

      真名 鈴川 レイ
      クラス アサシン
      性別 女

      口が悪く人に冷たくあたりがちであるが、根は真面目で仲間思い。
      もとは魔力をいっさい持たないただの一般人であるのだが、ある出会いをきっかけにカルデアに召喚された。
      一般人ではあるが特殊な経歴として、世界の結末を見届ける『管理者』である。
      その時に得られた能力、『その世界の人物の能力を身に宿す』能力もあり、アサシンとして召喚されているが、本来はルーラーである(と言ってもランクはかなり低い)

      好きなもの スイーツ
      嫌いなもの 正義を語る人、偉そうにしてる人
      (特に王族やら偉い身分の人)

      宝具 『交錯する征伐の刃』
      (クロス・ザ・リッパー)
      クイック宝具
      自身に男性特効付・敵に超強力な攻撃

      ※この宝具は能力により身に宿した英霊、
      『ジャック・ザ・リッパー』の宝具を彼女なりに改造したものである

    • 12 sing 2017-10-27 22:47:58 YN6lOESKIaWR1875

      >>3

      真名 ノア・ルージュ
      クラス セイバー
      性別 女

      『黒衣の天使』と呼ばれている天使。
      真面目で人思い。全ての人間は守護すべき対象と考えており、その為なら自身がどうなろうと構わないと思っている。
      生前、人間であった時は王族であったが、双子の姉の為に騎士として生きた。その経験もあって、剣術を得意としているが、魔術も扱える。
      異性を引き寄せる(魅了させる)体質であり、
      (その体質も特殊なもので、男装してる時は女性に、女装してる時は男性に効く)
      そのせいもあり、女性が苦手である。
      (しかし騎士の精神を大事にしてる為、あまり強く言うことも出来ず、流される事が多々ある)

      好きなもの 人々
      嫌いなもの 人々に害を与えるもの
      人々に害を与えようとするもの

      宝具 『聖光なる審判』
      (ジャッジメント)
      バスター宝具
      敵全体に【混沌】特攻の強力な攻撃

  • 4 sing 2017-10-20 18:18:51 P8GfdyEzNTCPD1

    『鈴川レイ その1』


    ─どいつもこいつも平和ボケしてやがる

    そう自室の机に頬杖をついてため息をついているのはある日カルデアに召喚されたサーヴァントの一人

    アサシン 鈴川 レイ

    そもそも彼女はカルデアに召喚される程の英雄ではなく、もとはただの一般人。
    ただ彼女の特殊な経歴が彼女をカルデアに英霊として召喚させている。

    極めて異例、ありえない事象。
    奇跡とも言えるものではなかろうか。

    最も、本人からしてみれば迷惑極まりないものでもあるが…

    「…ったく…いつ異常が来てもおかしくない状況だっつーのに…」

    彼女が気にしてるのはカルデアにたびたび起きる特殊事項。
    特異点発生もそうだが彼女が特に気にしてるのは突然に起きる異常事態。それにより何度マスターが危険に晒された事か…それを彼女は一番危惧している。

    彼女にとってカルデアのマスターは大切な存在である。別に友人であるから、とかマスターであるから、とかそう言った私情ではなく。

    この世界において、カルデアのマスターはいなければならない存在であるから。

    彼女の特殊な経歴。
    それは物語の結末を見届ける者、『管理者』と呼ばれるものだった。
    様々な世界を渡り、その先々で幾つもの終わりを見届ける。
    それが彼女の役割りだった。それが彼女の仕事だった。
    故に彼女はマスターの心配をしているのだ。マスターが死んでしまえばこの世界は破滅へと進み行くだけなのだから。
    それは─彼女が一番望んでいない事だから。

    「…はぁ。悶々としてたらお腹へってきた…」

    すっと立ち上り自室を出る。
    そして彼女はフラフラと食堂に向かった…

    • 8 sing 2017-10-21 22:53:40 P8GfdyEzNTCPD1

      >>4

      …食堂に着いた彼女
      しかし中に入ろうとせず入り口の所の壁から食堂の中をキョロキョロとしている。
      まるで誰かを探してるように…

      「…っし、誰も居ないな…」

      誰も居ない事が解ったのか、一歩足を踏み出す。

      「やっと来たのか」
      「っ!?!?」

      突然声をかけられ勢いよく後ずさる彼女。
      その後ろに居たのはカルデア三大オカンの一人でもあるエミヤだった。

      『おいその紹介は如何なものか』
      と言われそうだが公式でもそんな風にやってるし是非もないよネ!

      …話を戻そう。

      彼女がここまで驚いているのは急に話しかけられたからと言うのもあるが、
      (アサシンなのだから気配に気づかないのも異様に驚くのもおかしくないか?と言うツッコミは聞きません)

      一番の要因はエミヤに見つかった事である。

      と言うのも、彼女は召喚されてからろくに食堂に来ていない。
      というかろくに食事をとっていない。
      空腹を感じた時に食堂に来て、そうでない時はいっさい近寄りもしない。かなり不安定な生活をしていた。

      そこをエミヤに指摘されたがいっこうに改善する事も無く、会うたびに愚痴のように説教される。
      それがたまらなく嫌だった。

      故にここまで驚いた。
      『ヤッベ、見つかった…』
      と彼女は思っている。と思う。

      「…その言い方、来るのが解ってたような感じだな」
      「解ってはいたさ。どのタイミングで君が来るのかだいぶ把握出来たのでね」
      「…ちっ…」

      いかにも嫌そうな顔をして彼女は舌打ちをした。
      エミヤは何とも思ってないような顔をして話を続ける。

      「入れ。どうせまた菓子で済まそうとしてたのだろう?」
      「毎度菓子ばっか食べてる訳じゃねーよ」
      「とりあえず今出来るものでも作ろう。君はろくに食べてないからな」
      「話聞いてる?」
      「聞いてるさ。答える気にはならないがね」
      「くっそイラつく…」

      と言いつつ席につく彼女。
      文句は言えどやはり空腹には逆らえず、不満顔をして頬杖をつきながら黙って待っていた。
      その様子を見ながらエミヤは調理を始める。

      しばらくして味噌のいい香りがしてきた。

      • 9 sing 2017-10-22 23:14:17 P8GfdyEzNTCPD1

        >>8

        数分後…

        テーブルに置かれたのは、さばの味噌煮、ほうれん草のおひたし、白米に味噌汁と、いかにも和の定食のようなメニューだった。

        「…これよく数分で準備出来たな」

        さすがの彼女もあきれ気味のこの反応である。

        「君は特にしっかり食べないと駄目だと思ってな。食べないならさげるぞ」
        「だ、誰も食べないって言ってないだろ!」

        焦りつつ箸を手に持ち、まずはさばの味噌煮に手を付ける。

        口に運ぶとさばと味噌の味がとても美味しく感じられた。
        まぁ空腹でもあったんだし仕方ないと言えば仕方ないが。その空腹がこの味噌煮をより一層美味しくさせていた。

        「…おいし…」

        と、つい声が漏れる。
        その後はっと気づいたように彼女はエミヤの方を見た。
        エミヤは明らかに嬉しそうな顔をしている。

        「…まぁまぁ、いいんじゃないの?」

        と、彼女は照れているような、悔しいような顔をして感想を述べた。

        エミヤは満足そな顔で、

        「そうかそうか、美味しかったか。作ったかいがあったというものだ」

        と頷いていた。

        「…ちっ…」

        彼女は不満顔になりながらも味噌汁を口にする。

        ひと口、口にした所で彼女の手が止まった。

        「…どうかしたのかね?」

        突然止まった彼女にエミヤは質問する。彼女は少し黙って、

        「…なんか、こういったものを食べるの、久しぶりだなーって…思って、さ……故郷が懐かしくなったっていうか…」

        と過去を思い出しているかのように語った。

        「そういえば君の名前を考えると日本の生まれなんだな」
        「うん、まぁ一応。そう言うエミヤも日本人だよな。それも歴史上の人じゃなくて」

        そう彼女が聞くと、

        「……そうだな」

        と間を開けて返答した。
        それを聞いた彼女は少しニヤッと笑い、

        「あんたがいったいどんな生き方をして、どう英霊となったのか…興味があるなー…」

        と楽しんでいるかのように言った。

        「…別に私の過去の話など面白くも無いぞ」
        「そうなんかなー。そんな事無かったと思うけど」
        「……ん?『無かった』…?おいそれはどういう…」

        彼女の一言に反応して聞いてみたが、

        「んー、おひたしもいいねー」

        とはぐらかされた。

        その後もエミヤは彼女が『そんな事無かった』と言った意味を聞きはしたが、全てはぐらかされてしまい結局聞くことは出来なかった。


        「はー。ごちそうさまでしたっと…」

        完食した彼女は食器を重ねエミヤに渡す。

        「…君は意外に真面目だな」
        「るっせ」

        素直に誉めたエミヤの言葉を嫌味と受け取ったのか、嫌そうな顔をして彼女は食堂を出ようとする。

        「あ、ちょっと待て」
        「…今度はなんだよ」

        呼び止められ鬱陶しそうに返事をする。

        「何故君は食事の時間に来ないんだ?一人で食べるより皆で食べる方が楽しいだろう?」

        と、エミヤは疑問に思っていた事を聞いてみた。
        彼女は少し苦い顔をしながら答えた。

        「…多人数で食べるのが嫌なんだよ」
        「何故そう思う?」
        「元々一人か少人数で食べる事が多かったんだよ。だから騒がしいのが苦手…っていうか慣れてない」

        最後の方は少し悲しそうな顔をしながら答えていた。

        「ならば慣れていけばいいだろう。私達はここでは仲間だ。食事を共にすることで相手の事が解り、連携もとりやすくなると思うが」
        「仲間、ね…」

        彼女はエミヤに向き直り言った。

        「いつか消えるようなオレ達英霊がここで仲を深めた所でそれに意味があるとはあまり思えないんだよな。役目が終われば消える。そして忘れるんだろうし」
        「そんな事─」

        反論しようとしたが遮るように彼女は言葉を続ける。

        「どう言った所で幻想であることに変わりはないんだよ。だから皆で食事って言うのも正直どうかと思う。ほら、英霊って飢えないだろ?魔力補充って目的もあるのは解ってるけど…」

        と、ここまで言って話を止める。
        なんとも言えないような、悲しそうな、苦しそうな顔をして、彼女はエミヤに背を向ける。

        「…なんでもない。忘れて。ごめん、バカ言った」

        その場から逃げるように彼女は食堂から出ようとした。

        「待て」

        エミヤは彼女を呼び止める。
        彼女は返事もせず立ち止まった。

        「君の言い分は解った。だが皆でいる事に意味のない事は無いだろう。少なくとも私はそう思う。確かに私達は幻想にすぎない。だが思い出は残る筈だ。私達は忘れてしまうかもしれないが、マスターやカルデアの者達は覚えているだろう」

        彼女は黙ってエミヤの言葉を聞いていた。

        「一時の夢にすぎないかもしれない。だが…それが無意味だとは私は思わない。だから……たまにでいい。食事の時間に君も来い」

        エミヤがそう言いきると、少しの沈黙の後彼女は食堂の入口まで歩いた。そして、

        「…考えとく」

        と残し彼女は自室まで走っていった。


        ─あぁ、なんであんな事言ったんだろう

        自室に着き彼女はベッドに横たわった。

        ─アホらしい…言った所で意味もなさないだろうに…

        枕に頭を埋める。

        ─疲れてた。きっと疲れてたんだな…精神的に。死ぬくらいに。
        あぁ恥ずかし…死にたいくらいだ…

        頭で悶々と考えながら彼女は眠りについた…


        その後、
        食事の時間に彼女はちょくちょく来るようになった。
        最初は隅っこに一人で周りを遠巻きに見ながら食事をとっていたが、次第に皆と会話をしながら食事をするようになった。


        …彼女としても、この時間が無意味だとは心から思ってる訳ではない。
        ただ、職業柄と言うべきか、彼女自身の性格もあったからか、若干ナイーブになっていただけであった。

        人との営みを、人との繋がりを、
        誰よりも楽しみ、望んでいるのは、
        他ならぬ彼女である…


        …end

  • 6 名無し 2017-10-21 20:56:52 pbFSxlVXemnUF9Z

    マシュみたいなデミ鯖状態なんかな?

    • 7 sing 2017-10-21 22:10:14 P8GfdyEzNTCPD1

      >>6

      似たようなものではありますがデミでは無いです

      私の考えたオリキャラは
      『別の世界にいた人がある時FGO世界に行ってそこでマスターと縁を結び特例で座に登録され召喚された』
      といった感じになってます

      レイは能力を使用して英霊の力を纏った状態で座に登録されたものです
      それを考えると確かにマシュと同じ感じです

      が、
      マシュはデミ鯖なので武装を解くことが出来る
      レイは英霊の状態なので武装を解くことが出来ない
      など少し違う部分があります

  • 10 sing 2017-10-23 22:46:48 P8GfdyEzNTCPD1

    『ノア・ルージュ その1』


    ─あのね。
    私…あなたの事が好きなの。
    家族として、ではなくて…
    あなたを愛していたの。

    おかしいでしょう?
    私達は双子の姉妹なのに。

    …でも愛してるの。今でも。

    あなたが死んだ時、とても悲しくて。
    悲しくて悲しくて悲しくて。
    悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて悲しくて。

    だから私、悪魔と契約したの。
    生け贄をたくさん捧げればあなたを蘇らせてくれるって聞いて。

    たくさん殺したわ。
    この国の人達も、隣の国の人達も、たくさん。
    たくさんたくさんたくさんたくさん。
    この手で殺したの。

    後悔なんてしてない。悪いなんて思ってない。
    私にとってこの世界はあなたが全てだったもの。

    どうなったっていい。地獄に落ちたって構わない。
    ただあなたがそばにいてくれればそれで…

    …でも、気づいたの。
    ここであなたとこうして出会って。

    もう私の願いは叶わないんだって。
    悪魔の言ってた事は嘘なんだって。
    あなたを蘇らせる事なんて出来ないって。

    だからね、お願いがあるの。
    私からの最後のお願い。

    どうか…あなたの手で私を殺して欲しいの。

    もう狂ってしまったの。
    いえ、もう契約する前から、あなたが死んでから狂っていたんだわ。

    このままじゃ私はまた誰かを殺してしまう。
    もう意味をなさないというのに。

    だから…お願い。

    どうか私を殺して………ノア─

    ……

    「───」

    アラームが鳴り、ゆっくりと目を開ける。先程の光景が忘れられず、心臓がうるさくなっている。

    …マスターは時々、契約した英霊の過去の出来事を夢に見ると言う。
    先程の光景は、その類いのものだろう。マスターには覚えのない光景だった。

    くすんだ白い髪、血で汚れた、恐らく真っ白であったであろうドレスを身にまとい、愛する人に殺してほしいと懇願する女性が出てくる夢。

    最後にその人は名前を呼んでいた…であるなら、これはあの人の過去に見た景色なのか。

    ─話を聞いてみようかな…

    身体を起こし、服を着替える。
    そして夢の中の女性が呼んでいた人物であろう人のもとへ向かった…

    • 11 sing 2017-10-23 22:49:47 P8GfdyEzNTCPD1

      >>10

      …カルデア、シュミレータールーム。

      そこの仮想空間で剣を交えている者が二人。

      一人は、アルトリア・ペンドラゴン。
      アーサー王伝説に語られる騎士王だ。

      もう一人、黒のマントを翻し、アルトリアに負けず劣らずの剣術をみせているのは、『黒衣の天使』と称されている女性。

      セイバー ノア・ルージュ

      異界の天使ではあるが、とある日のマスターとの出会いにより縁を結び、カルデアに召喚された者だ。

      「なかなかやりますね」
      「お褒め頂き光栄です、騎士王」

      キィン、と剣の擦れる音をたて、お互いに距離をとる。

      「ですがまだまだこれから、ですよ!」
      「はい!」

      距離を積め、再び剣を交え始める。

      その様子をモニターで見ている二人の男性スタッフ。…と、その後ろに数人程の女性スタッフ。
      男性スタッフの方は二人の戦闘をデータとして残すためにいるのだが、女性スタッフの方は観戦に来ているだけのようだった。
      何故彼女達が観戦の為だけに来ているかというと…ただノアの戦闘シーンを見たい、という私情だった。

      ノアは異性を魅了する特殊な体質を持っている。

      それだけ書くと『女性であるノアを何故女性が観戦しに来てるんだ?』と疑問があると思うが、
      女装している時は男性に、
      男装している時は女性に好かれる、
      という事らしい。
      例えるならば、デオンと同じようなものである(デオンのように身体を変質させる事までは出来ないが)
      普段は黒服を着ており、それが男性よりの見た目をしているため、女性の方に魅了が働いている。現在の彼女の格好も黒服である。

      その為、女性スタッフが観戦に来ているのである。
      幸い、英霊にはあまり効かないらしいのだが、自分で制御する事が出来ず、常時発動されている為色々苦労が絶えないのだとか。

      「ノア様頑張って…!」
      「ノア様…!」

      と静かに声を出して応援をしている彼女達を
      『いい加減仕事に戻ってほしいなぁ…』
      と言いたげに男性スタッフは呆れたように女性スタッフの方をチラ見する。

      そうしている間にも戦闘は続いていく。

      「…これで最後にしましょう」
      「解りました」

      お互いに改めて剣を構え、そして─

      ─キィィン─

      ─一閃

      片方の剣が宙を舞い、そして地面にトスッと刺さった。

      「…参りました」

      勝利したのは、
      騎士王アルトリア・ペンドラゴンだった。

  • 13 sing 2017-11-12 22:17:41 LolHTYdWkQMZPaj

    『クロ その1』


    「──なんなのよあいつぅぅぅぅぅ!!!」

    突如彼女の、ジャンヌ・ダルク・オルタの叫びが
    カルデア中に響き渡る

    「えっと…どうしたの突然…」

    「どうしたもこうしたもないわよマスター!!!」

    怒りを表にしたまま勢いよく振り向きマスターに
    迫っていくジャンヌオルタ
    その勢いにビックリして後退ってしまう

    「あいつがまた私をからかってきたのよっ!
    ほんっといい加減にして欲しいわっ!!」

    「えっと…あいつって誰のことですか…」

    なんとなく誰のことかは解ってはいたが、一応聞いてみる

    「決まってるじゃない!あの新人アヴェンジャーの事よ!!」

    ─あぁ、やっぱり…


    アヴェンジャー クロ

    最近カルデアに来たサーヴァント
    私に興味を持ったらしく、人理の為に協力してくれる事になったらしい

    …のだけど
    他のサーヴァントや職員をからかったり悪戯をしたりして、周りからあまり評判がよくなかった

    ─このままだと連携とかうまくとれなくなって大変かも…

    そう思い、私は彼女を探しに行った…

    ……


    …食堂…

    時刻は昼過ぎ
    ほとんど誰も居なくなったその場所で
    一人、優雅に足を組み紅茶を味わっている人がいた

    「…いた」

    少し声を出すとその声に反応したかのように彼女はこちらを向いた

    「─おや、どうかしたのですか?」

    私に向かい微笑みを見せるクロ
    …しかしいつ見てもその笑顔に私は慣れない…

    ─まるで笑ってないような…見下してるような気がするんだよね…

    そう思いつつ用件を話す

    「あのね、ジャンヌオルタから聞いたんだけど…またからかったんだって?」

    「はい。そうですけど」

    なんの悪びれもなくそう言いカップを机の上に置く

    「ジャンヌオルタだけじゃなくて他の人も…どうしてからかったりするの?皆迷惑してるって言ってるのに…」

    「どうして、ですか?そんなの…
    反応が面白いからに決まっているでしょう」

    と笑いながら話す
    その様子から見ても、悪いことなんてしてない、と言っている感じで…

    「…なんで迷惑かけるような事するの…仲間になったんじゃないの…?」

    その態度が少し許せなく思い責めるように言った

    「…おかしな事を言いますね、貴方は」

    ─…おかしな事…?

    その言葉にカチンときて

    「おかしな事ってどういう事」

    と語気を強める

    「おかしい事言った覚えはないよ。私は皆の、
    そしてクロの為を思って─」

    「マスター」

    怒りのままに言っていたら言葉を遮られた

    「確かに私は貴方達の仲間になりました。ですが
    忘れてはないですか?」

    「…忘れてるって、何を」

    怒りが収まらず、クロを睨み付ける
    すると彼女は笑みを深めながら言った

    「私は人間が大嫌いなのだと」

    「───!」

    先程までの怒りが急速に引いていく
    笑み、と言うより、まるで睨まれているような
    容赦の無いような目でこちらを見ている

    ─怖い…

    その眼差しがあまりにも怖くて
    恐怖に体が震えてしまう

    それに気付いたのか、彼女はカップを手に取り紅茶をひと口口にし

    「まぁ貴方は私のお気にいりですのでそうでもないのですが」

    と言った後再び紅茶を口にした

    …その後は何も言えなくなって
    私はそのまま立ち尽くしていた…
    すると

    「あ、ここにいたのだわ!」

    トテトテと走りながらこちらに来たのはナーサリー・ライムとジャック・ザ・リッパーだった

    「ナーサリーにジャック。どうかしたの?」

    「えっと…お兄さんにまたお願いがあって来たの」

    ─…お兄さん?

    誰のことだろう…そう首をかしげていると…

    「私ですか?」

    とクロが声を出した

    ─…お兄さんって呼ばれてるんだ…

    と思ったが特に口にはしなかった…

    「お兄さん!またお話を聞かせてくれないかしら?」

    「おねがい!」

    キラキラと目を輝かせながら二人はクロに頼み込む

    「…またですか…私の話は特に面白くもないと思うのですが…」

    「そんなことないわ!
    お兄さんの話、私はとても好きよ!」

    「わたしも!」

    「だからお願い!お話を聞かせて!」

    二人はクロの袖を引き立たせようとする

    「解りました。解りましたから、袖を引っ張らないでくれませんか?」

    と、渋々といった感じで立ち上がる


    …ここでふと、私は疑問に思った

    ─あれ、断るかと思ったんだけど…

    さっき彼女は人間が嫌いだと言っていた
    ならナーサリー達のお願いを断ると思っていた
    でもこんなにあっさりと承諾して…

    しかも『また』と言っていた
    ということは前にもこんなお願いをされたということだ

    ─どうして断らないんだろう…いやいいことなんだけど…

    「…待って」

    どうしても気になって、ナーサリー達と共に食堂を出ようとしていたクロを呼び止める

    「なんですか?」

    立ち止まり、こちらを振り返るクロ
    ナーサリーとジャックはクロの腕を掴みながら
    不思議そうな顔をしてこちらを振り返っている

    「どうしてナーサリー達のお願いを承諾したの?
    さっき人間が嫌いって…」

    すると彼女はフッと笑って

    「だって人外ですからね」

    とさらりと答えた

    「…え?」

    「ナーサリーは人間ではなく童話の英霊なのでしょう?なら断る道理もありません。
    人間は殺したくなりますが…それ以外は特に何とも思ってませんからね。
    基本私は人外には優しい方ですよ」

    ニコニコと笑いながら話をするクロ
    でもその笑顔が…どうしても笑ってるように見えない…


    「ねぇ、早く行きましょう!」

    「はやくはやく!」

    待ちきれなくなったのかナーサリー達がクロの腕を引っ張って行こうとしてる

    「はいはい、解りましたから、
    腕を引っ張らないで…」

    やれやれといった感じで足を進める
    と、食堂の出入り口で足を止めてこちらを見て

    「それでは失礼しますね」

    と軽く会釈をして去っていった


    ─…あぁ、なんか…一気に疲れた気がする…

    まだ彼女と話をするのは慣れない
    私の事を気に入ったから、と言ってはいるけど
    まるで品定めしているような
    距離をとられているような
    彼女の目がそんな雰囲気を出していて落ち着かない

    …もし
    もし気に入られなくなったら
    そうしたら…クロは私を殺そうとするのか

    そう考えると身震いがした

    でも…

    ナーサリー達に手を引かれていった光景を思い出してみる
    口では迷惑そうにしてたけど…そんなに嫌そうな顔はしてなかった…


    …もしかしたら

    もしかしたら、ほんとは優しい人なのかもしれない
    口では嫌いだと言ってはいるけれど、ほんとに嫌いだったらからかったりしないような気もする…

    ─…うーん…

    もう少し、話をして彼女を理解する必要があるのかもしれない
    …あの笑顔が怖くて慣れないけど…

    悪い人って言う程でもないのかもしれない

    そう思った私は
    ─次からあの笑顔に臆しないようにしないと…
    と心に決めたのだった…


    …end

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